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横浜弁護士会所属会員の殺害事件に関する会長声明

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平成22年6月2日午後、横浜弁護士会所属の前野義広弁護士が、その勤務する法律事務所内で胸部を刃物で刺され死亡するという重大事件が発生し、7月1日、被疑者が逮捕された。

上記の犯行は、最も大切な人の生命を奪った極めて反社会的な行為であり、それ自体強く非難されなければならない。しかしさらに、報道によれば、被疑者は、前野弁護士が受任していた離婚事件の相手方であったということであり、犯行動機等の詳細は不明であるものの、それが客観的に弁護士の業務を妨害する行為であることは明らかである。したがって、この点から、上記犯行は二重に許し難いものである。

近年、弁護士に対する業務妨害事件は増加しているものであるが、このような、基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とする弁護士業務への妨害は、法というルールによって紛争を解決するという我が国の最も基本的な仕組みそのものに対する挑戦であり、国民の権利実現を妨げるものである。

我が静岡県弁護士会においては、かつて、暴力団追放運動の過程で三井義廣弁護士が紛争の相手方たる暴力団の団員によって刺傷される事件が発生したが、これに対し断固たる態度で臨み、住民の権利擁護を実現した歴史がある。

そこで、当会は、亡くなった前野弁護士及びご遺族に対し心より哀悼の意を捧げるとともに、弁護士の業務妨害に対しては、一致団結して更なる対策に取り組み、また、それらに対して毅然たる態度で対処することを改めて表明する。


2010(平成22)年7月22日
静岡県弁護士会
会長  伊 東 哲 夫
 

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