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知って得する弁護士BOX


2007(平成19)年1月1日(月) 10時45分〜10時55分

「今年の抱負」

静岡県弁護士会
会長 興津哲雄

   
あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。静岡県弁護士会会長の興津です。ことしもよろしくお願いします。
新しい年を迎えましたが、2007年の弁護士会はどんな活動をしていくのか、昨年のこともふり返りながら、会長からお話を伺いましょう。
昨年10月から、今回の司法改革の大きな目玉のひとつである日本司法支援センター(愛称「法テラス」)が業務を開始しました。法テラスは、全国どこでも法による紛争の解決に必要な情報やサービスが受けられる社会を実現することを目指して作られた組織で、県内には静岡地方事務所のほかに、浜松・沼津に支部が設置されています。支部は全国に13ヶ所しかありませんが、そのうち2つが静岡県に作られたのです。
法テラスについては、これまでもこのコーナーでお話しいただいておりますが、あらためて、どんな仕事をするところなのか、説明して下さい。

いくつかの重要な仕事が法律で定められていますが、主なものとしては民事法律扶助と刑事国選弁護人の選任に関することです。民事法律扶助というのは、資力のない方が民事の裁判をするための費用を立替え、弁護士を紹介するなどして、権利実現のお手伝いをすることといっていいでしょう。国選弁護人というのは、刑事事件で身柄を拘束されたり、起訴された人で、資力が十分でない人に、国がつける弁護人のことですが、法テラスが裁判所にその候補者を通知すると、裁判所はそれに従って国選弁護人を選任するのです。

法テラスと弁護士会は、どんな関係になるのでしょうか?
民事法律扶助にしても、刑事国選弁護にしても、法テラスと契約した弁護士がその仕事をするのです。静岡県弁護士会の場合、かなり多くの弁護士が契約していますが、市民のみなさんの法的ニーズに十分に応えなければならないことや、現在一定の重大な犯罪だけが対象となっている被疑者(容疑者のことです)国選弁護が2009年から大幅に拡げられることを考えると、まだまだ不十分です。ですから、弁護士会は弁護の自主・独立という大原則が守られることを前提に、法テラスに全面的に協力することとして、契約弁護士をさらに増やしていくための努力を続けていかなければなりません。
裁判員制度はいつからですか?
平成21年5月までにスタートすることになっていますから、あと2年半を切りました。弁護士会としては、本年も、市民のみなさまに制度の趣旨・内容をご理解いただくためのPR活動やいろいろな企画を進めていきたいと考えています。
わかりました。それから、ことし、静岡県弁護士会では市民のみなさんが利用できる新しい制度が始まるようですね。
はい。ことしの3月から、静岡県弁護士会あっせん・仲裁センターがスタートします。
これはどんな仕事をするのでしょうか?
裁判所によらずに、紛争を解決するためのあっせん・仲裁をするもので、このような機関をADRといいます。市民の方々が簡単に安い費用で早期に紛争が解決できるよう、弁護士があっせん・仲裁員になって、お世話させていただきます。皆さんに大いに利用していただきたいと思っております。
費用はどのくらいかかるのでしょうか?
申立時に申立手数料として1万0500円お支払いいただくことになっております。あっせん・仲裁が成立して紛争が解決した場合には、その内容に応じて成約手数料をお願いすることになります。詳しいことは弁護士会にお尋ね下さい。
ことし、何か大きな行事があると聞きましたが。
はい。11月1日・2日に浜松市のアクトシティーで日弁連(日本弁護士連合会)の第50回人権擁護大会、略して人権大会といいますが、これが開催されます。全国から1000人以上の弁護士が参加するものと想定されます。また、第50回という記念大会であるため、外国の人権団体の要人を招くということも検討されています。
この催しには、一般の市民も参加できるのでしょうか。
はい。1日めの11月1日に3つの分科会でシンポジウムを開催します。このシンポジウムには市民の方々の参加を呼びかけます。
テーマはどういうものでしょうか?
第一分科会が国際的な人権問題、第二分科会が少年事件の付添人の問題、第三分科会が都市問題を扱います。少し堅いテーマかもしれませんが、いずれも重要な問題なので、ぜひみなさんにも関心をもっていただきたいと思います。参加は無料です。
ありがとうございました。そうすると、ことしも弁護士会はいろいろな活動を進めていくわけですね。
はい。弁護士会としては、各種の法的サービスを充実させて、「市民のための司法改革」の実現に努めてまいりたいと考えております。
よろしくお願いいたします。
 

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