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今日は「ゲートキーパー」のお話だそうですが、「ゲートキーパー」って何でしょうか。
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たしかに耳慣れない言葉です。そのままだと「門番」という意味ですね。
「ゲートキーパー」制度というのは、犯罪で得たお金を洗ってきれいな形にする=マネーロンダリングやテロ資金対策などに利用されるかもしれない金融取引について、代理人や助言者となる弁護士、公認会計士などの専門職を取引の門番役として、その疑いのある取引を警察庁内の情報機関に報告させて、資金移動を未然に防ごうとする制度です。
静岡県弁護士会では、ゲートキーパー制度立法に強く反対しています。 |
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テロ資金対策のための制度だとすれば必要ではないでしょうか、なぜ弁護士会は反対するのでしょうか。 |
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弁護士会が問題としているのは、制度の中の「通報義務」についてです。
弁護士は、市民、企業などから相談や依頼を受けます。依頼者の方々は、弁護士に打ち明けた事柄が全て秘密にされるという前提があるからこそ、弁護士を信頼して全てを話して問題の解決を図る、という気持でしょう。
ところが、この制度では、弁護士に打ち明けた事柄が「疑わしい取引」に当たると考えられれば弁護士には日弁連を通じて警察庁に届け出なければならないという義務が課せられます。また、依頼者に対して、届け出たことを知らせてはいけないのです。つまり、「密告」です。 |
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そうすると、私達は、弁護士さんに何でも打ち明けて相談し、依頼することがしにくくなりますね。 |
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そういうことです。弁護士には、依頼者の秘密を漏らしてはいけないという義務があります。弁護士が秘密を守るからこそ、いろいろなことを全部話して対処できるのです。この制度では、疑わしい取引と思われれば弁護士としては密告しなければならないということになっています。そうすると依頼者としては、「疑わしい取引」と思われそうな事柄は弁護士に話さない方が安全だ、ということになりかねないのです。また、いつ密告されるかもしれないとなれば、依頼している弁護士に対する信頼が崩れることにもなります。
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自分が話したことが「疑わしい取引」として届け出られるとすれば、困ったり、迷ったりした場合、弁護士さんに相談することもためらってしまいますね。 |
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そうです。一切を話して貰えれば、「これは違法だから止めるべきだ」という助言ができて、違法行為、犯罪行為を防ぐこともできます。でも、ここまで話したらまずいだろうとして一部しか話されなければ、適切な助言、対処ができにくくなります。
このように弁護士が適切な助言、対処をすることを難しくしてしまうことになって、この制度が目的とした取引の門番によって資金移動を抑えるということが却ってできなくなることも考えられます。 |
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もし私が弁護士さんに話したことが、その「疑わしい取引」かもしれないということになりますと… |
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弁護士は、日弁連を通じて国家公安委員会に「疑わしい取引」を届け出ます。それによって、貴女に対する捜査が始まり、刑事事件になることもありえます。 |