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知って得する弁護士BOX


2007(平成19)年1月15日(月) 10時45分〜10時55分

弁護士過疎問題

弁護士 大多和 暁

   
本日は、弁護士過疎問題についてお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まず、弁護士過疎問題ということですが、具体的にはどのような問題なのでしょうか。
弁護士が全くいない地域や少ない地域を弁護士過疎地と呼んでいます。法的サービスが受けにくいので、何らかの対策が必要です。
弁護士会ではどのような対策をとられているのでしょうか。

弁護士会が市町村の無料相談会に弁護士を派遣するなどして、法的サービスの充実に努めています。もし、弁護士による法律相談を実施していない市町村がありましたら、是非弁護士会に声を掛けていただきたいと思います。

地方裁判所の支部がある所でも弁護士がいない所はあるのでしょうか。
地方裁判所の支部があるのに弁護士が全くいない所や弁護士が1人しかいない所を「ゼロワン地域」と呼んでいますが、この「ゼロワン地域」が昨年の10月2日現在で、全国で39ヵ所あります。また、弁護士が3人以内の所を「第1種弁護士過疎地域」と呼んでいますが、これも昨年の9月21日現在、全国で96ヵ所あります。
静岡県内でも「ゼロワン地域」又は「第1種弁護士過疎地域」はあるのでしょうか。
はい。静岡県内の裁判所は、静岡市の本庁のほか、浜松支部・沼津支部・富士支部・下田支部・掛川支部という5つの支部がありますが、このうち下田支部が「第1種弁護士過疎地域」、掛川支部が「ゼロワン地域」となっています。
静岡県弁護士会では、この2つの地域に対して何か対策をとってこられたのでしょうか。
はい。掛川と下田で法律相談センターを立ち上げて、弁護士を派遣して法律相談を行っています。又、平成17年5月には下田ひまわり基金法律事務所を開設しました。
ひまわり基金法律事務所というのはどういう事務所でしょうか。
弁護士過疎をなくすために弁護士自身がお金を出し合って「ひまわり基金」という基金を作っています。この年間3億円の「ひまわり基金」を使って、弁護士会が費用を援助するなどして作った事務所のことをひまわり基金法律事務所と言い、下田ひまわり基金法律事務所はこうして作られた県内初の事務所です。
「ゼロワン」地域である掛川地域は、どういう状況でしょうか。
裁判所の掛川支部は、掛川市・菊川市・御前崎市の一部・森町が範囲で、人口約22万人を抱える地域ですが、弁護士が菊川市に1人しかいません。掛川地域の「ゼロワン」を解消するために、県弁護士会が弁護士事務所の開設資金を援助するなど、弁護士が掛川地域に定着するための新たな対策が必要だと考えています。
今、司法試験の合格者が増えているので、弁護士過疎は自然に解消されていくということはないでしょうか。
司法試験の合格者はこのところ急激に増えており、平成2年と比べると昨年は6倍の合格者になっています。ですから、ある程度弁護士過疎は解消していくとは思います。しかし、お医者さんの世界でお医者さんが増えても無医村がなくならないと同じで、弁護士がいない地域は不便なところも多いため、法的サービスの充実のために、弁護士会としても引き続き意識的に弁護士過疎問題に取り組んでいかなければと思っています。
 

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