令和4年台風第15号の被害に関する会長談話 

本年9月23日から24日にかけて,台風第15号が静岡県に接近するのに伴い,県内各地に記録的な大雨をもたらし,広範囲に浸水被害や土砂災害など甚大な被害を生じさせました。また,この災害によりお二人が亡くなられ,お一人がなお行方不明と報じられています。

まずは,亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに,ご家族の皆さま方,そして,被災された全ての皆さま方に心よりお見舞いを申し上げます。また,行方不明とされる方の一刻も早い安全確保を願っております。

 

今回の台風の被害に際し,静岡県では23市町に災害救助法の適用が決まりましたが,これほど広範囲に災害救助法が適用されたのは初めてです。また,県内全域での浸水被害は床上浸水1600戸以上・床下浸水2700戸以上に及び,現在でも孤立したままの集落があり,さらに,非常に多くの世帯で断水が解消されないままとのことです(9月26日18時時点の静岡県危機報道官報告によります)。

 

当会では,この甚大な台風被害に際し,被災された方々のお一人おひとりに寄り添うべく,会員が培ってきた知見とネットワークを結集し,全力で支援に当たらせていただくことを,ここに表明いたします。

 

自然災害と弁護士・弁護士会の活動は,なかなか結びつかないという方も多いかと存じますが,当会では,法律問題に限らず,被災された方々のお困りごとやご心配ごとに耳を傾け,必要な各種の支援制度などの情報をご提供する活動や,電話や面談での無料相談活動など,今後,あらゆる方策を行っていく所存です。

どうか「こんなことは弁護士に聞いても仕方がない」とは思われずに,まずはご相談なさってみてください。当会と当会所属の弁護士は,被災された皆さまのおつらさに心を寄せ,真摯に向き合い,力を尽くします。

 

また,当会では,本年9月27日付にて,被災された皆さまのご心配ごとに関わる有益な情報や,知っていただきたい支援制度などをまとめた「静岡県弁護士会ニュース・令和4年台風15号編」を発行いたしました。弁護士会のホームページ(https://www.s-bengoshikai.com/)でもダウンロード可能です。印刷,配布も自由ですので,被災者・支援者の皆さまには,是非ご一読いただければ幸いです。

さらに,直接ご相談を希望される方に対しては,9月28日より,次の番号にお電話いただければ,担当者を決めて折り返しお電話での無料相談に応じる態勢を整えております(お申し込み電話番号054-204-1999)。法律問題に限らず,各種の支援制度のお問い合わせなど,お気軽にお電話ください。

 

災害発生直後から,懸命な救助・救援・復旧活動に従事されている自治体職員,ボランティアの皆さま,その他ご関係の皆さま方には心よりの敬意を表します。

当会も,引き続き,日本弁護士連合会,関東弁護士会連合会,各地の弁護士会はもちろん,静岡県や被災市町,静岡県災害対策士業連絡会など関係諸機関と連携して,被災された皆様の不安と負担を少しでも軽くし,一刻も早く平穏な生活に戻れるよう,全力で支援活動を行って参ります。

当会の今後の支援活動について当会ウェブサイトなどでご確認ください。

 

2022年(令和4年)9月27日
静岡県弁護士会
会長 伊豆田 悦義