日本弁護士連合会再審法改正実現本部
鴨志田祐美本部長代行からのメッセージ
1980年代に、免田事件、財田川事件、松山事件という3つの死刑事件で再審無罪判決が相次ぎ、静岡でも1989年に、死刑事件である島田事件で再審無罪判決が確定しました。これらの事件は後に「死刑4再審」と呼ばれ、日本の刑事司法の歴史に大きな足跡を残しました。
しかしこのとき、何故このような深刻な冤罪が生じたのか、そして、その救済に何故30年前後もかかったのかについての検証は十分に行われず、再審法は改正されませんでした。島田事件で再審無罪判決が出されたころ、同じ静岡地裁で第1次再審の審理が行われていたのが袴田事件です。もし、死刑4再審の教訓から再審法が速やかに改正されていたら、袴田さんの救済に58年もの歳月を要することはなかったでしょう。
2度とこのような冤罪被害を繰り返さないために、今こそ、この静岡の地から声を上げて、再審法改正を実現させましょう!